ハイプレッシャー下でのビルドアップ
練習について
テーマ:ハイプレッシャー下のビルドアップ
最初の練習は基本的な設定ながら移動するために選手への負荷は高い。次の練習は2組の最終ラインに2人のMFを加えてビルドアップ。ポジションを意識させるのがポイントになっている。最後の練習ではゴールを設置して実戦により近づけている。
Practice① 「『4対2』のボール回し」(移動あり)
Practice② ポジション指定のボール回しゲーム (「2CB+2SB+2MF」対攻撃側)
Practice③ ポジションしてのミニゲーム(「GK+最終ライン+2MF」対攻撃側)
コーチ紹介
私の名前はエリック・ラムジー。チェルシーU-23で指導してます。
私は、指導者にとっては実地経験と勉強がとても大事だと考えています。とりわけ、私のようにプロ選手としての経験のない者は、元プロ選手にはない魅力が欠かせないと思うのです。それあり、ラフバラー大学でスポーツ科学を学ぶことにしたのです。博士課程では、エリート選手の教育に関して研究しました。
地元のシューズベリーでプレーしていましたが、「トップにはなれない」とすぐに気づき、指導者の道へ進むことにしました。そして、サッカースクールやサマー・キャンプでバイトし、『ニュー・セインツFC』(ウェールズのクラブ)で育成のコーチになりました。そして、ラフバラー大学を選んだのは、高いレベルでプレーしながら、指導者としての可能性も広げられると思ったからです。そして大学で指導し、その後、『スウォンジー・シティAFC』で3年半ほど指導し、U18とU21を担当。シューズベリーに戻って育成部長などを経てチェルシーに迎え入れられたのです。
私の指導スタイルは大きく変化してきたと思います。今は、要求の多い指導者であり、エネルギッシュな指導者だと思いますが、そのバランスを取りながら選手にフィードバックできる指導者でありたいと思っています。選手に影響を与えられ、熱を感じさせる指導者でもありたい。
特に育成年代の指導者は選手のベストを引き出せるのが理想でしょう。そして選手としては、ボールを保持できる、素早く切り替えられる、ボールを奪い返せる、インテンシティを高く保てる、そしてボールを保持していてもいなくてもアグレッシブである、そういうことを大事にしてほしいと考えています。年齢とともに厳しい世界でプレーするのですから、こういうことをマスターしなければなりません。もちろん、いろいろな戦術の中でもプレーできるようにすべきです。クラブはすべてのことを選手に与え、選手はすべてのことをプラスに変えていくべきなのです。
指導者を指導する経験も大切です。ウェールズ・サッカー協会でAライセンスのインストラクターとして働いたことは素晴らしい経験でした。ほかの指導者を導いたり、成長させることで自分の成長も実感できたからです。ほかの指導者と話すことで考えが整理されたり、プライオリティに気づけたりもしました。会議や人々の前で話すことで自分自身を理解できますし、「人前で話す」はとても重要なスキルでもあります。みなさんにもぜひ、トライしてほしい。
The Course: 練習メニュー
Practice 1:「『4対2』のボール回し」
Practice 2:ポジション指定のボール回しゲーム
Practice 3:ポジションしてのミニゲーム
Coaches’ Review: 振り返り